会長挨拶

第17回日本臨床高気圧酸素・潜水医学会 学術集会・総会

テーマ:「今こそ高気圧酸素」

会長 中村博彦(社会医療法人医仁会 中村記念病院 理事長・院長)

 第17回日本臨床高気圧酸素・潜水医学会 学術集会・総会の主催にあたり、ご挨拶申し上げます。新型コロナ感染症により1年延期となりましたが、オリンピック前で恐らくコロナも抑えられていると予測されますので、多数の皆様方のご参加を心待ちしております。

 北海道では第3回(浅井康文会長)以来15年ぶりの開催で、病院職員一同、本大会の運営に尽力する所存ですので、何卒ご支援・ご協力のほどを宜しくお願い申し上げます。学会の開催日である2021年6月5日は、第30回YOSAKOIソーラン祭りの前の週ですので、ホテルも比較的予約しやすいかと思われます。

 メインテーマは「今こそ高気圧酸素」といたしました。2018年の診療報酬で高圧酸素(HBO)治療に高点数が付与されHBOが再び脚光を浴びましたが、有用性や安全面でのHBOに対する正しい理解が医療従事者に不足しているように感じています。

 特別講演としては、HBOが不遇の時代も、常に唯一無二の治療としてHBOが施行されてきた突発性難聴について、札幌医科大学耳鼻咽喉科教授に「突発性難聴治療における高気圧酸素療法の意義と実際」のテーマでお願いしました。教育講演は「HBOの臨床」として、減圧症、CO中毒、イレウス、創傷治癒、放射線障害、脊髄障害・脳梗塞について、北海道を中心に6人の先生にご講演をお願いいたしました。もちろん、東京オリンピック直前ですので、スポンサードセミナーではスポーツに関する企画を予定しています。

 私が高校生の時に、医師2名と患者2名が死亡した東大病院高圧酸素タンク爆発事故(昭和44年4月4日)が新聞で大きく報道されました。その18年後東大病院で脳神経外科研修医として勤務していましたが、休憩中に夜勤の看護師さんから当時の事故の模様をしばしば聞かされました。東京大学の脳神経外科名簿には当時から数十年を経た現在も、お二人のお名前が没後会員として掲載されています。

 東京大学脳神経外科同門としては、HBOに関係する学会長を拝命したのは私が初めてのはずですので、何か因縁めいたものを感じています。本学会を札幌の地で滞りなくしっかり運営いたしますので、皆様方のご来札を心よりお待ちしています。初夏の札幌を存分に楽しんでいただけることを切に希望しています。

 尚、新型コロナ感染症が収まらない場合は、ハイブリッドかWEB形式で学会を開催いたしますので、ご対応のほどを宜しくお願い申し上げます。